【脊麻】ペンシルポイント針は25G?27G?どちらが良いのか?

脊髄くも膜下麻酔では、Quincke針よりもPencilPoint針の方が硬膜穿刺後頭痛(以下PDPH)が少ないとエビデンスが出ています。でも、PencilPoint針の25Gと27Gのどちらが良いのかは知りませんでした。

25Gの方が太いからPDPHのリスクが高そう

でも27Gは難しい、27Gでは試行回数が多いからその分プスプス硬膜に穴をあけてしまうことで意外とPDPHのリスクは高いのか?

などなどいろんな疑問が浮かんできます。

というわけで、今回は以下の論文を読んでみました。

The Effect of Spinal Needle Type on Post-Dural Puncture Headache in Spinal Anesthesia: Prospective Randomized Study
Akyol D, et al. Eurasian J Med. 2024;56(1):42-46.

P:脊髄くも膜下麻酔で待機的帝王切開術を受けた患者、ASA-PSⅡ/Ⅲの患者886名

IC:第1群(n=250):25Gのペンシルポイント、第2群(n=245):26Gのatraumatic針、第3群(n=250):27Gのペンシルポイント

O:術後の治療内容、入院期間、合併症に関して記録した。

結果:硬膜穿刺後頭痛の頻度は下図。ペンシルポイント針はやはりPDPHの頻度が低い!25Gでは7人起こり、27Gでは0人。統計学的に有意差がついているのはGroup2とそのほかのグループの比較のみ。

なお、試行回数は各群間で有意差なし。

【読んでみた感想】

かならずペンシルポイント針で脊麻をやろうとは思った。
かつ25Gと27Gでは有意差はついてないものの27Gの方が少ないし確実なのではと思った。27Gで練習します、精進します!

緊急で今すぐにOPEを始めたいときは25Gでトライしようかな。

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